我が家で欠かせない食材ビーツ。便利なので真空パックの水煮をストックしています。生ビーツに比べると、食感にもの足りないさを感じますが、カットするだけなのでラクちんです。近所のイトーヨーカドーや業務スーパー、カルディ(缶詰)でも購入できて助かっています。
イトーヨーカドーで購入↓
「食べる輸血」ことビーツ急に食べたくなったのでボルシチを作りました。ボルシチと言えば、ロシアの料理。発祥はウクライナらしいのですが、いろんな具材を煮込んだ真っ赤なスープです。その鮮やかな色のもとは、サトウダイコン[…]
ボルシチは、母の味。
ロシアのおふくろの味であるボルシチ。各家庭によって材料や作り方はさまざま。
発祥地のウクライナ流ボルシチは、「サロ」という豚の塩漬けが欠かせないとか。
牛肉、鶏肉、パプリカやキャベツ、ジャガイモを加えるなど家庭ごとのこだわりがあるようです。
薬膳は目的のある料理。
今回の目的は「疲労回復」。
食べる輸血といわれるビーツと、胃腸に優しい鶏肉をチョイス!!
お肉の中でも肉質が柔らかく胃腸に負担がかかりにくい鶏肉は、気力を補ってくれる食材です。
薬膳効能
鶏肉:甘/温/脾胃
お腹を温め、胃腸のはたらきを活発にする。食欲不振、慢性下痢、虚弱体質の改善と産後の体力回復に効果的。腎の機能を回復して生殖機能を高める。鶏肉の手羽や皮にはコラーゲンが豊富。シワの予防、美肌効果がある。*食積や熱っぽい方、高血圧の方は控えめに。食べすぎは余分な熱がこもりやすくなる。・・・といわれる。
また、骨のカルシウムはリラックス効果があるので、ストレスで食欲がない時、お肉が食べられなくてもスープを飲むだけでもエキスが摂れておススメです。
師曰く「鶏は飛ぶでしょ?飛ぶということは、体力がないと飛べないの。だから体力を補える食材なのよ~」と。なるほどね~。
冬の寒さはもちろん、夏場はエアコンなどで冷えた身体に沁みるスープ
さぁ、つくりましょう。
ボルシチの作り方
材料 2人分
★手羽元、6本(350~400g) (鶏モモ肉、胸肉でも可)
★臭みとり用リーフ(生姜1カケ、長ネギ青い部分1本分、ローリエ2枚、ニンニク1カケ)
★水、カップ6
★塩、小さじ1/2
- ビーツ・・・200g (生ビーツでも水煮でも可)
- ニンジン・・1本(150g)
- 玉ねぎ・・・1/2個(150g)
- トマト・・・1個(200g)皮を湯剥きする。トマト缶でも可。
- ニンニク・・ひとかけ
- 塩麴・・・・小さじ1 (無い場合は、塩で可)
- 砂糖・・・少々
- 胡椒・・・少々
- オリーブ油・適量
- レモン汁・・少々
- サワークリームかヨーグルト
作り方
下ごしらえ
①鶏ダシをつくる。
手羽元を洗い、水けをきる。★材料をすべて鍋にいれ、火にかける。沸騰したらアクをとり、中火~弱火で20分煮込む。(★臭みとり用リーフ類は取り除く)
②鶏肉を煮込んでいる間に、食材を切る
・生ビーツはよく洗う。皮付のまま半分を千切りにし、もう半分はすり下ろす。
(水煮の場合も同様。半分を千切り、もう半分をすりおろす。)
・ニンジンをすりおろす。玉ねぎはくし形切り。トマトは湯剥きしてざく切り。
つくります
①千切りビーツを炒め、別皿に一旦移す。
フライパンにオリーブ油、潰したニンニクをいれ火にかける。油にニンニクの香りがうつったら、千切りビーツを軽く炒めて別皿に取り、レモン汁をかけ混ぜる。
②玉ねぎ、すりおろしたビーツとニンジンを一緒に炒める。
①と同じフライパンにオリーブ油を足し、玉ねぎを透き通るまで炒め、すりおろしたビーツとすりおろしたニンジンを加えて更に炒める。
③鶏肉とダシ汁を加え、煮込む
手羽元と鶏ダシ汁(カップ5くらい)、トマトを加えて弱火で20分ほど煮こむ。
④別皿に移した炒めたビーツを加え、味を調える。
最後に、千切りして炒めておいたビーツを加えて数分煮込み、砂糖、塩麴、胡椒で味を調える。
(味つけは、好みで調整してください。)
⑤器に盛りパセリやバジルを散らし、サワークリームをのせて完成!
(*サワークリームの代わりに、なんちゃって!カテージチーズを添えました。)
なんちゃって!カッテージチーズの作り方
60~70℃の牛乳250㏄に、酢20㏄を加え混ぜる。
液体とポロポロとした固形物と分離するので、それをキッチンペーパーで漉し、水けをきれば完成。
ポイント
- ビーツは色が付着しやすいのでご注意を。まな板にビニールやラップ、牛乳パックを敷くと便利です。
- 生ビーツは食べ慣れないと水煮よりもクセ(ゲオスミン臭)を感じました。レモン汁や酢、バジルなどのハーブを強めにきかせると軽減します。
- 鶏肉と煮込むリーフ類は我が家にあった材料を使いました。リーフ類はお好みで。
- ダシ汁は、市販のコンソメや鶏ガラスープの素を使ってもOKです。
- 肉類や食材はお好みでチョイスしてください。
- 今回、味付けは塩麴と砂糖で調整しました。お好みで。
- サワークリームの代用としてヨーグルトでもOK です。お好みで。
- ビーツは食べ過ぎるとお腹が緩くなったり、人によっては色素分解する酵素が足りず、尿や便が赤くなるとか。健康に害はないそうです。
まとめ
ボルシチの作り方はさまざまあります。
簡単にいうと、お肉と野菜、ビーツを炒め、コンソメなど市販のダシで煮込めば、簡単にボルシチ風スープができます。
「カレーの具材+ビーツ–カレー粉」と考えると気軽でしょうか?
ビーツもだいぶ入手しやすくなってきましたし、是非一度お試しくださいね。