冬瓜と中秋節

2018年は豊作だったのでしょうか?

近所の直売所ではゴロゴロ山積みの冬瓜を見かけます。

その大きさたるや(@ ̄□ ̄@;)!!到底ひとりでは持てまへん!!!

今年は早くから夏が訪れ、高温多湿が続きました。

冬瓜の原産地や効能をみるとこの夏に必要な食材だったことが分かります。

 

 

 

薬膳的効能を調べてみた

冬瓜

  • 寒性/甘・淡/ 肺、大腸、小腸、膀胱に帰経。(冬瓜の部位により違いあり)
  • 種子は冬瓜子、果皮は冬瓜皮とともに生薬
  • ウリ科、トウガン属
  • 東南アジアが原産。
  • 冬瓜(トウガ)が転じてトウガンになり、10世紀あたりから日本では栽培したといわれる。腎臓病などの利尿剤として古くから使われた。
  • 収穫した実は涼しい所に置くと冬まで貯蔵できることから「冬瓜」と名がついた。
  • 体内の余分な暑熱をさます。利尿してむくみを消す
  • 肺の余分なをおさめ、痰をきり、膿を出す
  • 「寒性」で氣を降ろす作用があり、胃腸が弱い、冷えるとよくない人や妊婦などは避ける
  • 果皮は利尿、種子は痰きり、ワタは汗疹、ツルと葉は口の渇きを解消
  • 古典によると、過食すると鼻血が出やすくなるとか
  • 他の古典には、『蟹の毒消し』と紹介されていた。「冬瓜を搗いて汁を二升ないし三升飲むこと・・・」蟹も冬瓜も同じ寒性。瀉下させ毒氣を全て排出させるということか?。

 

 

 

皮と種子は天日干しにして常備薬にします。

干す前に記念撮影(^-^)

 

果肉は淡白なので出汁がしみ込みやすくて、合わせるお出汁や食材によって違った味わいを楽しめますよね。

実家では冬瓜よりユウガオ栽培する人が多く、冬瓜を最近まで食べたことがありませんでした。

ユウガオも夏にゴロゴロと生り、まるで畑に横たわるバーバーパパのよう。

 

大きく成長するので食べきれず、下茹でして冷凍保存が常。専用ストッカーがあるほど(笑)

好物であるオトンがせっせと解体?して、下茹でし小分けで冷凍させます。

定番料理は、オカンの故郷で入手するクジラの皮を入れた味噌汁。コクがでます!。

動物性油分は淡白なユウガオに合うようで、これが無いともの足りない。

クジラの皮には独特な香りがありますが、なぜかハマるんですよね。

冬瓜とユウガオの違い

冬瓜とユウガオは似ていますが、冬瓜の方がしっかりした果肉で食感の違いがあります。

冬瓜とユウガオの違い

共にウリ科。夕顔はユウガオ属。冬瓜はトウガン属。ユウガオは初夏に白い花冬瓜黄い花
ユウガオ原産地はインド、北アフリカ。平安時代から栽培され、枕草子や源氏物語の中にも登場するとか。形は長円形と球形のもので、苦味が少ないものが昔から食用にされたものが夕顔。かんぴょうの原料。

 出典→http://www.biwa.ne.jp/~futamura/sub62.htm

旬には、どのお宅でも持て余し、畑に放置するほど(;^ω^)。

新婚当時、夫が買って来たのを見て、思わず怒っちゃいました(笑)

だって買うだなんて、私の辞書になかったのです(笑)土と水を買うのも信じられない!

 

我が家の冬瓜料理

我が家の定番↓ ぶちゃけ、アレンジをあまり知らない。。。

  • 一番だしで煮る
  • 味噌汁
  • スペアリブとトウガン煮
  • アサリとスペアリブとのス―プ
  • チゲ
  • 海老とトウガン煮
  • 鶏肉とトウガンのスープやお粥
  • シロップ煮(主にワタを使用)
  • 水キムチ

 

今回調べてみたら冬瓜の原産は東南アジア。ということは高温多湿の氣候なので

日本の夏や梅雨の薬膳に登場する食材だということに納得。

食材のもつ特徴を有効に使うには、やはりまずは自分を知ること。

そして体調や氣候に合わせた食材選びや料理の工夫が必要だとおもいました!!

因みに我が家は、主人は熱こもり体質なので淡白な味付けにし、

私は冷え体質なので生姜やネギを香辛料を利かせ薬効を緩やかにさせます。

 

私の大好きな一品。

冬瓜とスペアリブとアサリのスープ↓

 

レシピはこちら↓

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9/24は中秋節

季節は中秋節もまぢか。

中秋節の期日は旧暦の八月十五日といわれ、中国では春節(正月)に次ぐ二番目の伝統的祭日だそうです。

ちょうど季節は空氣が澄みわたり、空に輝く月が一段と美しく観える時期。

心地いい秋風にたなびく芒や餅を供え、月神を祭り

真んまるい月が家族団欒を象徴としたことから「団欒節」ともいわれるそうです。

地方によって楽しみ方や習わしに違いはあるそうですが、

大切な人と月を愛で、月餅をいただき、和を祈る習しでしょうか。

 中秋節について→https://www.arachina.com/festivals/mid-autumn-festival/history.htm

 

 

 

 

満月の力

満月には古代から神秘な力があるとして知られています。

この日、普段陰に隠れているものが月に照らされ表面に現れるともいわれるので

露わになる自分の側面を内観するにももってこい。

陰と陽でみると月は陰。

陰の時間陰を養い自分の陰(裏支え)をクローズアップするには最適だと思います。

きっと満月の力がサポートしてくれるでしょう~。

そういう意味でも家族団欒を象徴する中秋節は

自分の土台担う家族と向き合え、自分を深く知れる瞬間ともいえますね。

 

陰陽を知って、受け入れて、そしてさらに一体へ。

まんま〜るく、なれますように(●^o^●)

 

(天日干し後の、冬瓜皮と冬瓜子↑)

 

どうぞ、素敵な中秋節をお過ごしください~♬

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