シソ仕事①の続きです。
ジュースに引き続き、せっせと常備薬をつくります~♪。
洗った赤シソの水けをきって天日干し。
100均で買った干物作り用のネットに入れて、日干し&陰干しで2日。
こうなりました。温燥に納得した結果。
手揉み中。音出ます↓
残暑の熱風のお陰でカラッカラ(≧◇≦)
こんなカラッカラな女には、なりたくないけどね・・・(笑)
手揉すると葉と茎とが分かれ、簡単に細かくなります。
最後に中華鍋で弱火でさっと炒って仕上げます。
しっかり乾いているかと思いきや湿氣が残っていて内側から蒸氣が上がってきましたが
けっして焦げて燃えているわけではありません(笑)
乾き具合を確認します。
火がついた状態ですが・・・ここは氣合?の素手確認(笑)。
どこぞの火の修行ではありませんのであしからず(・ω・)ノ
火傷しない程度でね。
パラパラ~
粗熱をとり、ジプロックに詰めて保存します。
シリカゲルも忘れずに。
完成!!パンパン!これでざっと100g↑
お粥や和え物、シソに混ぜたり調味料としても使いますが、ほぼお茶にすることが多いですね。
焙じ茶みたいに、ほっこりした味。
お刺身や魚介類を食べた後の解毒や花粉症対策、胃腸カゼなどに活用している茶です。
そんなシソは・・・
漢方薬の生薬のひとつ。
名付けられた生薬名には由来があって、代々医者家系の口伝だったり、村の言い伝えだったり・・・。
漢方起源の古代中国で伝わるそのストーリを知るのも楽しみなのです。
その方が私にはインプット?しやすいΣ(・ω・ノ)ノ!
シソの生薬名と由来
昔、道端で野垂れ死にしそうだった人が周辺に生えていた草を食べて蘇った・・・
という由来からついた、蘇りの葉。蘇葉(そよう)。
どんなシチュエーションだったのでしょうね?
シソの原産国は中国南部地方。採取時期は6~9月頃から想像すると。。。
台風や川の氾濫で飢え、傷んだものを食べて食中毒?
梅雨寒でカゼをひいた?冷えてお腹をこわし下痢や嘔吐になった?
歴史背景は詳しくないですがいろいろ想像しちゃいます。
近々なところでいうと、電車内の冷房で冷えきって野垂れ死にしそうだった私は
持参したシソ茶で蘇ったのでしたw。
まとめ
生薬名は蘇葉(そよう)・紫蘇葉(しそよう)
薬用は赤シソ。
- シソ科
- 原産国中国南部。
- 十世紀ごろ日本に渡来。当時、先に渡来していた同じシソ科のエゴマを原料とする「荏油(えあぶら)」が灯火油だった為、シソは食用よりも灯火油として使われた。荏油よりも明るさや輝きが優れておりシソ油の栽培が盛んだった。のちに油以外の利用法も工夫。梅干しやしば漬けなど。(~薬用カラー図鑑① 主婦の友社より引用~)
- 赤シソと青シソの違いはアントシアニン系の赤色色素の有無。
- 梅干しは、梅のクエン酸によってアントシアニン色素が分解され、あのルビ色になる。
- シソ油に含まれる香り成分は強い防腐力をもつ。
◆薬膳的効能
- 分類:辛温解表薬
- 性味:辛/温
- 帰経:肺・脾・胃
- 乾燥もの。1から3g/日
- 発表散寒(体表の寒さをちらし風邪を予防)
- 行氣和胃(シソの香りが体内の氣を巡らせ胃腸のはたらきを回復させる)
- 解毒(魚や蟹による食中毒予防)
*注意:虚弱、疲労者の摂り過ぎは汗が多くなり疲れやすくなる
◆配合される漢方処方
・香蘇散、半夏厚朴湯、参蘇飲など。「蘇」はシソ。
漢方薬名は配合される生薬名が使われていることもあって、分かりやすくないですか?!
暗号のみたい(笑)
日本最古の医学書でみ~つけた!
「医心方」で発見!!!↓
蟹による食中毒の治療と
蛇の咬傷にも生蘇(シソ)を搗いた汁や干蘇(乾燥シソ)を煮た汁を用いる。
~医心方巻二十九、中毒編 槇佐知子訳 筑摩書房より~
ちょっと興奮(笑)マニアックですいません。
因みに「医心方」は、
982年に鍼博士の丹波康頼(たんばのやすより)が古代中国の医学や本草書などから編纂した全30巻の医学全書。
この方、丹波哲郎さんのご先祖さんらしいです。
最近かじっている古典。また機会があればご紹介しますね。
身近にあったぞ!蘇りの葉っぱ~。
今日もお付き合い、ありがとうございました(^-^)