漢方にドはまりしたキッカケ~ナツメ①

実家のナツメ畑

12月初め。実家のナツメ畑をみてきました。

住まいからは少し離れた所にあるので、お散歩しながら故郷を感じる時間です。事故に遭ってから体力的に余裕がなかったので、ここ数年は収穫せずに放置プレイの畑。

細い木が数本ありますが、数年分のストックを得られるほど毎回たわわに実ってくれます。

今年も豊作。落ちた実が絨毯のように広がっていました。

漢方や薬膳を学んでから、ナツメの有難みを知った私。

子供の頃、旬になるとフレッシュな果実を木からもいでは、口にほおばり(笑)

姫リンゴに似た甘酸っぱさと、シャキシャキした食感を楽しんだものです。

オヤツにはナツメの甘露煮。母が言うには、昔、地元の土産品にナツメの甘露煮があったとか。

そんな暮らしの中に、アタリマエにあったナツメですが、それが何なのか?まったく氣にとめていませんでした。

アタリマエにあるものに目を向ける機会は、それを失った時だったり

または別の世界に足を踏み入れた時におとずれますよね。

美味しそうに見えるのに・・・この真っ赤な実はすっかり収穫時を逃しています。

残念ながら、ボケたリンゴのような味(^-^;。水分が減り、しなびてヘナヘナ状態です。美味しそうに見えますよね!?

一応、口に入れて確認してみましたが・・・やっぱりマズっ!!

今年はこのままにしておいて、来年よろしくね~。

ところでナツメって?

ナツメと言えば、参鶏湯(さむげたん)に使う、赤い実といえばお分かりになる方も多いでしょうか?

丸鶏に、もち米や高麗人参やナツメなどの生薬をいれて煮込む料理ですが、韓国や中国では食材として料理や菓子など頻繁に使われています。

茶道をたしなむ方にとって

「ナツメといえば・・・」

抹茶を入れる茶器として知られているようです。

茶器と果実の形が似ているから名付けられたそうですが、

お友達の茶道家に乾燥ナツメをプレゼントしたところ、実物を初めて見たそうでとても喜んでおられました。

「一日三個のナツメを食べると生涯若く見える!」

中国の諺にあるほど滋養強壮食品として有名です。

乾燥したナツメは、生薬名を大棗(たいそう)と呼ばれ

「大棗をつかわない漢方医はいない」というほど様々な漢方薬に配合されています。

漢方の勉強を始めたころ、市販薬の成分表に「たいそう」を発見しては、

ほくそ笑んだものです(笑)

身近なところでいうと、葛根湯にも入ってますよ。

ナツメは、脾胃などのはたらきを丈夫にして氣血を補い、心を穏やかにする滋補薬とされるので

胃腸虚弱や氣力不足、貧血、不眠、子供の夜泣き、ヒステリー、更年期障害などの処方にも使われています。

事故の後遺症で気血不足だった私にとって、心身ともに癒してくれた優れた果実です。

ナツメの効能とまとめ

生薬名:大棗(たいそう)。和名:ナツメ

  • クロウメモドキ科の落葉樹。
  • 薬用部分:果実
  • 味性:甘/温。帰経:脾胃。/補中益氣、養血安神/
  • ナツメとネギ・魚との食べ合わせは腰痛、腹痛を起こすといわれる。
  • 和名のナツメは夏に芽が出る(夏芽)に由来。オオナツメとも呼んでいた。
  • 原産地は中国。(南ヨーロッパからアジア南部説もあり)
  • 世界でも広く栽培され400種類以上の品種がある。
  • 日本への渡来は奈良時代以前。古くから栽培され万葉集の歌にもみられる。現在は、長野、富山、岐阜、東北地方、瀬戸内海岸地域に残る。
  • 乾燥させて食用や生薬としても用いられてきた。
  • 日本では庭木の扱い。実ってもあまり食用にはしない。

漢方にドはまりしたキッカケ

私のオヤツが生薬だったなんて、かなり衝撃でした(@ ̄□ ̄@;)!!

しかも唯一知っていた葛根湯に配合されていたとは。。。

それから、ナツメに対する扱いが激変!!!(げんきんな性格です)

漢方薬に親近感をもち、もっと知りたくなりました。

今思うと、漢方の世界にドはまりしたキッカケはナツメです

それ以来、毎年稲刈りの時期にはナツメも収穫して、乾燥させたり、ジャムや甘露煮、ナツメ酒などに加工して、体調や体質に合わせて活用しています♪。

自然に準えた暮らし

数年前、実家の近くでナツメの大木が切られていました(;_;)/

庭木の扱いで実っても放置されていますが、氣軽にお医者さんに行けなかった時代には

きっとお薬として使われていたのかもしれませんよね。

時代とともに見向きもされない存在となっているのがとても残念ですが、自然界に準えた暮らし自体、とても優雅で贅沢だと感じる今日この頃です。

ナツメの使い方は、また次回に。

お付き合いありがとうございました。

 

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