『立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花』
三大美人を表すことばとして使われるようですが、
シャクヤクもボタンもユリも漢方薬では欠かせない生薬たちです。
イメージしてみると・・・
立ちっぱなしで痛めた筋肉痛ケアにシャクヤクの根。
座りっぱなしで血流が悪くなった時などに用いるのは、ボタンの木の皮(牡丹皮)。
歩き疲れ息切れした時に肺や気管を潤したり、不安感がある時に心も潤してくれるユリ根。
考えてみると、どれも血虚、お血、陰虚と特に婦人病などのトラブルに用いられている生薬なので、
美人になるためにも必要な三つなんだと妙に納得!(*”▽”)。
初夏、60cmほどの背丈、直径10㎝ほどの大花をつけるシャクヤク。
その美しい花は観賞用として、根っこは漢方生薬でも有名で漢方薬の約三分の一に配合されるそうです(*^_^*)
メジャーなところだと葛根湯や小青竜湯。
こむら返りや痙攣を抑える芍薬甘草湯は漢方の痛止めとしても有名ですが、
冷えや生理痛、更年期などの婦人科系トラブルで用いられる処方にも配合されています。
私たち女子には嬉しい~白馬に乗った王子様的に!女子力♡増し♡増しを期待できそうな(笑)
素敵なパワーも秘めているんですよ~(*^▽^*)
このコ↓も、そそられています~。
心や体の内外にエッセンスをもたらすシャクヤク。
私も(夫も)毎日、主治医の処方するカクテル(煎じ薬)でお世話になっていますが、生花は何といっても期間限定です!
この時期、しっかり目や心に焼き付けるのもいいですが、長期間生花のもつ色や風合いを楽しめるというアイスフラワーのシャクヤクがありました。
昨年、友人が制作販売に携わったことで存在を知ったですが、マイナス50℃の真空凍結乾燥させる特殊な製法でつくられます。
様々な希望と形で暮らしに添えられる植物。
時代や国を越えて、創造力をかきたてる未知のパワーを秘めているとも感じます。
ベルギー誕生のアイスフラワー
5月13日の母の日ギフトに向けたマルシェがありました。
EMスタイルさんのアイスフラワーも出店があったので、花売り娘となったの友人の応援に行ってきましたよ~( ̄▽ ̄)。
新宿伊勢丹5階アハハ・マルシェ2018年4/25~5/13。
EMスタイルさんのHPはこちら→https://emstyle-emi.com/
昨年も拝見したのですが、こちらのシャクヤクが素敵なのです!
特に白色が好き♪。
本来、自生シャクヤクは白い花が主体だったようですし、薬用としても白シャクヤクの方が良いといわれます。
白に何故か魅かれる・・・何か意味がありそうですね。
色のメッセージはこちら→https://smc7.net/colorhealing/#outline__7
マルシェは、華やかなものが勢揃い。
EMスタイルさんのアイスフラワーは、一見地味~に感じられるのですが、観ているとクセになるんです!
噛めば噛むほど味が深まる物(スルメ?)のように、色合いと雰囲氣に包まれてきます。
春の陽射しに照らされると、ふとと笑みが浮かぶような・・・そんなあたたかさ。
ベルギーや北欧の冬、心豊かに過ごすための支えに「生」を感じられるものって貴重ですよね。
そこにアイスフラワーが誕生した秘話が隠されていそうな氣がします。
2018!新作、紫陽花。
クローバーや小さなハートを集めたようにも観える紫陽花のリースも印象的でした^^。
表現力が乏しくてやんなっちゃうけど・・・(-ω-)/
独特な雰囲氣を是非観てほしいですね。友人からもらった写真とパンフレットから、ちょっとだけご紹介します~。
マグ入りのピンクのシャクヤク。蕾も可愛い~♬ 左上は紫陽花のリースたち。
シャクヤク(芍薬)って?
中国東北部、モンゴル、シベリア、朝鮮半島北部あたりを原産地の多年草でボタン科。
冬期は地上部が枯れ休眠。
類似のボタン(牡丹)は小低木の木本、シャクヤクは草本。花の王「花王」がボタンに対し、花の宰相「花相」と総称。
シャクヤクの栽培は歴史が長く、中国では紀元前5世紀頃には既に品種が作出。
日本では小野小町が最初に植えたという記録があり、9世紀頃には実在していたとか(現在のシャクヤクかは不明)。
園芸が盛んだった江戸時代にも沢山の品種が作出され、現在も中国や日本のほかにヨーロッパやアメリカでも盛ん。
漢方は漢字のお勉強でもある!
といわれるので、つい文字の意味を漢字の成り立ちからイメージ膨らませて解釈しちゃいます。
「勺(しゃく)」
ひしゃくで器の中のものをくみ上げる様。一部のものを取り出す、目立たせる意味。
それに二つの不揃いの草芽を描いた「草冠」をつけると「芍」となりますね。
「草の一部のものを取り出す」からイメージするとその草の効能。
「くみ上げるもの」は、液体を連想するので→草汁や煎液→「薬草」とイメージできます。
さらには「薬」の文字が付けられ強調されるところをみると「芍薬」は、かなり重要な薬草だったことが伺えます。
日本にも中国から薬用として伝来、ヨーロッパでも古来より同属植物が薬草として知られていて、属名であるPaeoniaはギリシャ神話の医神パイオーン(Paion)に由来。
漢方、薬膳の学び始めの頃、葛根湯のベース処方(桂枝湯)についての授業がありました。
その中にはシャクヤクが配合されていて、身近な植物が生薬だと知って驚きました。
最近は、花よりも根っこの方に興味が湧いてきましたけど(笑)。ほぼ薬草園へ行っても根っこは観れないのですがね(-_-)・・・
シャクヤクの根↓
含まれる成分には、抗痙攣、血管拡張、鎮痛、抗炎症、抗潰瘍、抗菌、解熱など多くの作用が裏付けられ、筋肉の緊張を緩めて痛みを和らげ、血の巡りをよくするはたらき。
筋肉痛やこむら返り、痛み止めに使われる芍薬甘草湯は漢方の痛止めは頓服として処方されることも。
母が服用して効き目が早かったので驚いておりました。
母も花好き(*^_^*)。庭に咲くシャクヤクの地上と地下の両面があって癒されております~。
花弁もシャクヤク茶になるとか。未だ飲んだことがありませんが、根っこより薬効は弱め。
いつか試してみたいですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
あ、、、誘惑に勝てず。甘党なんです。。。(笑)
*漢方薬などは漢方専門の医師や薬剤師、薬局でご相談くださいね。