気づけば雨水も過ぎ、春めいてまいりました!
いかがお過ごしでしたか?
旧暦のお正月の春節前からバタバタしていまして、ようやくひと段落。
こちらで一服。
『なまら十勝野』さんのhttps://namaratokachiyashop.secure.force.com
ジャガイモをいただいたので、ユリ根とナツメを使ってオヤツを作りました。
不眠症ではないのですが寝付けない日があったので、心を穏やかにするユリ根とナツメを使用。
おせち料理シーズンには多く出回るユリ根。
シーズンが過ぎると、かなりお買い得になりますよね。
近所のスーパーでは、ひとつ400円以上していたものが、なんと100円以下って(@ ̄□ ̄@;)!!
バッタ売り!!これは買いでしょ!!
まとめて購入したのでオガ屑に入れて冷蔵保存。チビチビ使っています。
野菜室で保存していても傷んでしまうことがあるので、乾燥保存すると年中使えて便利です。
乾燥ユリ根
以前、中華食材店で茶色く変色?していた乾燥ユリ根を友人と見つけ
「質が悪いんだ!」と勝手に思い込んでいました。
その後、自分で生のユリ根の鱗茎を一枚一枚剥がし、黒いところを丁寧に削いで下処理をし
白くベッピンさんにして乾燥させたところ、
ナント!仕上がりが変色しているじゃありませんか!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!
中華食材店で見たものと同じやん。。。
自分でやってみたから分かったことですが、勝手に偏見をもったことに反省。
今回のように作り手になったことで見えてくることってありますよね。
店頭の商品はたくさんの尽力があって、手に入れることができる・・・。
何に対しても、そういうことを忘れてはならないと思いました。
ユリ根は、百合(びゃくごう)という生薬。
私たちの身の回りには食材として使われているものが、漢方薬の生薬としても用いられているものがたくさんあります。
生薬でありながら食品として手に入るものを『食薬』といいますが
ユリ根もその一つで『薬食同源』という考え方が納得できます。
ユリ根の効能
ユリ根は補陰薬。
生薬名:百合(びゃくごう)
中国原産。ユリ科のユリ属植物の鱗茎の鱗片。
五味は甘。五性は微寒(寒または涼)。心肺に帰経。
・潤肺止咳(肺や気管を潤し、不足した体液を養う。肺燥の空咳を止め、痰を止める)。
・清心安神(心にこもっている熱を鎮め、高ぶった神経を落ちつかせる。不眠、多夢、精神不安、イライラの症状を和らげる)。
・肌に潤いを与えるので乾燥肌、ニキビや吹き出物などの肌トラブルや口内炎ができた時に。
古代中国の医学書『金匱要略』では、
熱病の予後に精神不安になるものを百合病(びゃくごうびょう)と名づけ、その治療方剤の主薬を百合としていた・・・とあるそうです。
ストレス社会の現代には、何かと精神疲労が多いので役立つ食材のひとつかもしれませんね。
ユリ根のほとんどが北海道産。
帯広に訪れた時、居酒屋で食べたユリ根のホイル焼きが美味しくてビックリしました。
『なまら十勝野』さんにも、ユリ根農家の方がいらしゃるので
時々インスタグラムやFacebookで投稿される畑仕事の動画を拝見すると、栽培時のご苦労が分かります。
印象深かったのは、炎天下の蕾取り作業の場面。
ユリ根畑をイメージすると、ユリの花の鮮やかな色合いが広がる~なんて思っていましたが
実際は、土の茶色と茎の緑色が一面に広がっているだけ。。。(・。・)
冷静に考えてみると、球根を育てることが目的ですものね。
その為に、花を咲かせる栄養分をユリ根である球根へとまわすために、蕾を一つ一つ摘取るのだそうです。
7月頃の炎天下、皆さんで地道に手作業される様子は頭が下がります。
実際に北海道の広大な畑を目の当たりにすると、もう合掌しかないです。
ユリ根、注意ポイント~胃腸が冷えてる方は控えめに
乾燥ユリ根は水で戻して使いますが、卵焼きや茶碗蒸しなど卵と合わせるの好き。
ユリ根を加熱するとホクホクして美味なのですが、
胃腸の具合がよくなかったり、冷えてよく下痢をする方や、冷え性の方は控えめにとのこと。
また柿との食べ合わせもNG。体を冷やし腹痛や下痢になる可能性があるそうです。
何でも陰陽ありますね。
因みに、選んだ器の青色をみると・・・
カラーセラピーでみると、青色は鎮静や受容、内省の意味だとか。
心身ともに忙しい日が続いたので
ゆったりと氣を落ち着かせて内面とのつなぎが必要だ・・・と内なる声が導いたようです。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
色について、詳しくはこちらへ↓
慌ただしかったり心が落ち着かない時は、呼吸も浅くなりがちです。
お茶の香りに包まれて深呼吸。一息ついて自分を取り戻す時間って大事ですね~。
さぁ、一服どうぞ~。