初夏に咲く清楚な白い小花
道端にドクダミの花咲く季節になりました。
初夏、白く清楚な小花をつけキュートなハート型の葉っぱも特徴的ですが
その見た目とは違い、生葉や茎を傷つけると独特な匂いと抜群の繫殖力をもつため、駆除したい人にとっては厄介な植物。
地下茎につながり群生するので、気が付くと大事な庭は一面ドクダミ畑に早変わり~(;^ω^)。手ごわい相手です。
臭くて、強いものってカラダに良い、美味しいみたいなイメージありませんか?例えば納豆やクサヤとか。隠れた秘密があるはずです。
名前の由来は
生の全草にある独特な臭気。何か毒でも入っているのでは?と考えた先人。ドクダメ(毒溜め)の名から、ドクダミに変化したといわれます。因みに無毒です。中国では「魚腥草(ぎょせいそう)」と呼ばれ、魚のような生臭さのある草の意味。他国でも、ハート型の葉や魚を連想する名がついているそうです。
そんな臭いもの扱いのドクダミですが、実は「十種もの効能があるので、十薬(じゅうやく)と言う・・・」と、1708年書かれた貝原益軒の主著「大和本草」に出ているほど。優れた薬効を秘めた植物で、おできや化膿性の腫れ物を治す民間薬として、利尿作用や通便・高血圧予防にも活用されてきました。

父の教え
「ドクダミは夏の土用に採るのがいい」と父が言っていたのを思い出します。乾燥させたドクダミは、すっかり悪臭も消え、土瓶でコトコト煎じては毎日のように飲んでいた父。
(今思い返してみると、父の体質に合っていたのか?定かではありません(;^ω^))
当時の私は、「そんなの飲むの?」と母と一緒に毛嫌い。漢方の勉強を始めてからは、すっかり見る眼が変わったゲンキンなわたくしです。
食用や薬用
中国南部やベトナムなどの熱帯地域では、ドクダミをサラダにするそうです。日本でも天日羅やお浸しにする地域もあるとか。その土地や季節ごとに起こりやすい不調に合わせるように、旬の草木が自然に育ち、薬草として人々の暮らしを支えてきました。
湿気の多い土地には、カラダの中の余分な熱や水をさばく植物。
暑さの厳しい季節には、身体を冷まし解毒を助ける植物。
自然界は、本当によくできています。
自然と共に暮らしていた頃は、そんな知恵が当たり前のように生活の中にありました。
けれど便利になった今、私たちは少しずつ、その感覚を忘れてしまったのかもしれません。
道端に咲くドクダミを眺めながら、そんなことをふと思う季節です。
ドクダミのまとめ
ドクダミ(魚腥草)
生薬名:十薬(じゅうやく) 無毒。
生薬部位:ドクダミ科 ドクダミの全草
性味:辛/微寒
帰経:肺・膀胱
効能:清熱解毒、排膿、利尿
熱性の痰、咳、喘息、吹き出物、腫れ物、蓄膿症、膀胱炎や排尿異常、
食中毒による急性下痢、常習便秘などに。
禁忌: 冷え性の方
★花粉症、蓄膿症に。ドクダミの生葉を揉んで鼻穴に突っ込むと膿が出てくる、と体験談を聞きました。幸いにも蓄膿症ではないのでできませんが、たぶん私なら一度は検証していたと思います。
参考資料【薬草カラー図鑑①】主婦の友社~ 【薬膳の基本】緑書房
憧れの植物図譜集。
道端で撮影した写真をもとにAIで加工してみました。英語やラテン語?の方が雰囲気でますが、これでも感動!!しばらくハマりそうです。

道端の草花は季節とその時季に起こりやすい不調を教えてくれます。忙しさにかまけて見えていなかった自分を反省して、復習を兼ねて、養っていこうとおもいます。
お付き合いありがとうございました。