秋の養生

 

秋は、立秋から立冬までの三ヶ月を秋の季節といいます。実りと収穫の季節です。

​自然界は、陽盛(陽気が最も盛んな真夏)から陰盛(陰気が最も盛んな真冬)の時期に変わってきます。つまり次第に陽が消えてゆき、陰が多くなってきます。

植物も枯れ、人間の身体も乾燥する時期。

精神的にも落ち込みがちで、次第に寒気が増すとカゼをひきやすくなったり。。。

夏の熱さで消耗した体力も次第に回復するので、秋は体内の各器官、機能の休息調整時期とも言えます。まずは特徴を知って対策を立てましょう。

◆秋の特徴  「秋」の主氣は「燥」。 五行の「金」に属し、五臓の「肺」に通じる。

​秋は「肺」の働きが活発になります。肺の働きは全身の氣の動きを調整し、呼吸や水分の代謝をコントロールします。肺は鼻で外界と通じ、季節に敏感で六淫邪気が侵入しやすく、

また、乾燥を嫌い、潤いを好む特徴があってとてもデリケートな臓器です。呼吸器系の持病がある方は、冬に向けて特に養生が必要です。

秋の邪気は「燥(そう)邪(じゃ)」。

◆燥邪の特徴

・燥邪は陽邪。乾燥性をもち、体表部(口や鼻)から侵入します。津液(体内の水分)を損傷しやすく、口や鼻の乾燥、鼻血、喉の渇き、皮膚や唇、髪の乾燥、便秘などの症状がみられる。

​・肺を傷つけやすい。空咳、痰少ない、喘息などの症状がみられる。

◆秋の薬膳の方針

秋に旬を迎える食材には、大根や里芋、百合根、蓮根、白菜、山芋などの白色のものが多いのが特徴です。これらは大気の乾燥から身をまもる作用を持っている有難い恵みです。

①津液を補う。(乾燥を緩和)

・「酸味」を摂る。甘酢っぱい「酸甘化陰」は体内の必要な水分をつくり、呼吸器や肌に潤いを与える。

酢やレモン。梨やりんご、ぶどう、ざくろ、イチジク、柿、パイナップルなどの果物も水分を多く含んでいる。

・玄米、蓮根、白菜、胡瓜、トマト、椎茸、豆腐、クラゲ、牡蠣、椰子、落花生、氷砂糖、羅漢果、

蜂蜜、木耳、胡麻、枸杞子など

・黒米、黒豆、豚肉、鴨肉、卵、すっぽん、あわび、あさり、イカ、エビ、ホタテ、南瓜の種など

②胃腸をケア。「甘味」を摂る。(乾燥を緩和させ、母子関係の脾をケアする)

・蜂蜜、砂糖、など。穀類、豆類、イモ類。

・玄米、粟、はと麦、麦、南瓜、じゃがいも、里芋、栗、人参、山芋、薩摩芋、蓮根、蓮の実、百合根、大根、豆腐、鶏肉、棗、など。

③辛味を控える。辛味は発散作用があり、体内の水分が失われ乾燥がすすむ。

​​④肺を潤す。肺は「喜湿悪燥」肺の乾燥を緩和。

・木の実やたね:松の実、クルミ、南瓜種、栗、落花生、銀杏、白胡麻、もち米など

・水分の多い果物と野菜。バナナ、トマト、胡瓜、大根、白菜、ビワ、キウイフルーツ、かりん、

パイナップルなど。

その他:豆腐、湯葉、豆乳、牛乳、卵、白木耳、竜眼、杏仁、豚肉など

⑤肝を養う。補血。 (相克の肝を養う)

・ほうれん草、レバー、イカ、金針菜、枸杞子、桃、卵、牛肉、まぐろ、アナゴ、うなぎ、牡蠣、トマト

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★肺を潤して咳を止める

蜂蜜、松の実、梨、豆乳、銀杏、白木耳、百合根、蓮根、杏仁、など

白木耳:甘淡/平/肺、胃、腎  不老長寿の薬といわれる銀耳(ギンジ)は昔から優れた滋養強壮作用があるそうです。肌を潤す食材として有名。免疫力を高め、ミネラルが豊富。抗がんや老化防止に効果があり。肺の機能を高める。肺を潤し、皮膚の乾燥、喉の渇き、空咳に良い。